2015救急救命講習会-2

前回に引き続き、講習会の内容を思い出しつつまとめました。今回は、思い出すために参考サイトも参照しました。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)

ときには救急車を呼ぶ必要に迫られるかもしれません。
救急車は到着までに6分程かかる場合が多いようです。状況によりこの時間は更に長くなる場合もあります。
対応が1分遅れるごとに致死率は7~10%程度上昇するため、救急車到着前から、胸骨圧迫やAEDなどの対応を行う必要があります。

倒れている人を発見したら、周囲の安全を確認します。車が来るなど危険なときにはその人を移動します。

その人の肩を叩きつつ、「大丈夫ですか?」などと声掛けをして意識を確認します。

反応がなければ、近くの人に119番通報を依頼し、別な人にはAEDを持って来てくださいと頼みます。このように複数の人が分担してスムーズに対応するのが理想です。

口と胸とお腹を見て、普段通りの呼吸をしているかどうかを10秒以内で確認します。
「普段通りの」というのが大切な点で、呼吸していたとしても、死線期呼吸と呼ばれる正常でない呼吸かどうかを見ます。死線期呼吸は危機的状態なので、救急車の通報時も正常な呼吸はしていないと正確に伝える必要があります。

普段通りの呼吸が無ければ、直ぐに胸骨圧迫をします。胸骨圧迫は30回です。胸の中央を手のひらの付け根で押します。手のひら全体で押してしまうと、周囲の骨を折ってしまう恐れがあるからです。

胸骨圧迫のペースは1分間に約100回ということで、1秒に1回よりも早いペースです(以前の受講時に伺ったところでは、かつてのドラえもんのテーマ曲・・・あんなこといいな、できたらいいな・・・の速さに近いそうです)。押す深さは5cmです。これだけ速く、深く押し続ける必要があるため、胸骨圧迫ができる交代要員を確認すべきです。

胸骨圧迫の後、可能ならば人工呼吸をします。人工呼吸用マウスピースなどがない場合は感染の危険性もあるため、場合により人工呼吸を行わずに胸骨圧迫を続けます。
人工呼吸は、その人の顎を上に向けて気道を確保し、その人の鼻をつまんで、自分の口とその人の口の間にマウスピースなどを挟んで口を合わせて、息を吹き込みます。
人工呼吸は最大2回です。胸が膨らむまでしっかりと入れるべきですが、入っても入らなくても2回までです。胸骨圧迫をあまり止めずに継続することが重要だからです。その後、また胸骨圧迫に戻ります。胸骨圧迫を交代する場合でも、交代する人とタイミングを合わせて、間をおかずに交代すべきです。

この胸骨圧迫、人工呼吸のサイクルは、途中でAEDも入ってくるかもしれませんが、その人が嫌がる動作をする(意識が回復した)か、普段通りの呼吸が回復するか、救急車が到着するまで継続する必要があります。

参考サイト

東京消防庁-心肺蘇生の手順:
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/life01-2.html

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