Windows7とCentOS6のデュアルブート環境構築

概要

Windows7 64bit版と、CentOS6のデュアルブート環境を構築しました。PC起動時のOS選択画面は、Windowsブートマネージャを使用しました。その記録です。

追記 (2015/5/17,23)

この記事は環境構築した当時の記録です。公開日が2011年7月となっていて、もう4年近く経つようです。

それが本日、匿名の方からついに手順の抜けをご指摘いただけました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ご指摘と、前後の文脈、および当記事の一番最後の参考サイトの1つめを確認後、(64-2)、(64-3)を追加し、(65)の一部を取り消しました。おそらくこのようになるかと思います。

数日後、別な点のご指摘をいただきました。
(70)をご指摘、および同参考サイトと同様に「cent6.bin」から「\cent6.bin」という絶対パスに修正いたしました。画面の画像は当記事公開当時のままですので、筆者も「\cent6.bin」と入れていたと思われます(数年前のことで正確に記憶していない点をご容赦ください)。お詫びして訂正いたします。

なおこの記事を掲載してしばらく後、筆者はこのWindows 7環境そのものから離れて、Windows 8にHyper-Vをインストールし、Hyper-V上でApacheを動作させています。こちらは2年ほど前から使用開始し、現在も使用中ですが、大きな問題はなく使用できています。この構築手順は、下記の記事に記録してありますので、興味ある方はご覧ください。

Windows 8 ProのHyper-VにCent OS 6.4をインストール

手順

(1) Windowsのインストールディスクをドライブに挿入して、PCを起動します。

Windowsインストールディスク読み込み中

Windowsインストールディスク読み込み中

(2) 次へをクリックします。

インストール言語等確認画面

インストール言語等確認画面

(3) 「今すぐインストール」をクリックします。

インストール/修復選択画面

インストール/修復選択画面

(4) 「同意します」にチェックを入れ、ボタンをクリックします。

ユーザーライセンス画面

ユーザーライセンス画面

(5) 「新規インストール」を選択します。

インストールの種類選択画面

インストールの種類選択画面

(6) インストールできるドライブの状況が表示されますので、確認します。ここでは、全部消したいので「ドライブ オプション」をクリックします。

インストールできるドライブの状況

インストールできるドライブの状況

(7) 削除をクリックして、パーティションを削除します。

パーティションの削除

パーティションの削除

(8) すべてのパーティションを削除後、新規をクリックします。

パーティション削除後

パーティション削除後

(9) Windowsインストール用パーティションを作成するため、作成するパーティションのサイズを入力し、適用ボタンをクリックします。

パーティション作成

パーティション作成

(10) 下記のような確認のダイアログボックスが表示されたら、OKをクリックします。

追加のパーティション作成について説明するダイアログボックス

追加のパーティション作成について説明するダイアログボックス

(11) インストール先のパーティションが選択されている状態で、「次へ」ボタンをクリックします。なお、未割り当て領域はCentOSインストール用にそのままにしておきます。

インストール先パーティション選択画面

インストール先パーティション選択画面

(12) インストールの進行状況を確認しつつ、しばらく待ちます。何度かリブートがかかります。

インストール中画面

インストール中画面

(13) ユーザ名、コンピュータ名を登録します。

ユーザ名、コンピュータ名入力画面

ユーザ名、コンピュータ名入力画面

(14) パスワードを登録します。

パスワード入力画面

パスワード入力画面

(15) メディアのパッケージ等に記載されていたプロダクトキーを入力します。

プロダクトキー入力画面

プロダクトキー入力画面

(16) 「後で確認します」をクリックします。(なお一連の環境構築の作業後、Windows Updateを実行し、この自動更新設定を変更し直すことをおすすめします。)

コンピュータの保護の選択画面

コンピュータの保護の選択画面

(17) 内容を確認して「次へ」ボタンをクリックします。

日付、時刻設定

日付、時刻設定

(18) デスクトップ画面になります。ドライバ等をインストールするためのディスクを挿入します。

Windowsデスクトップ画面

Windowsデスクトップ画面

(19) プログラムの実行をクリックして、ドライバのディスクの再生プログラムを起動します。

ドライバのディスクの再生プログラム起動確認

ドライバのディスクの再生プログラム起動確認

(20) 「はい」をクリックします。

ユーザーアカウント制御ダイアログボックス

ユーザーアカウント制御ダイアログボックス

(21) ここでは、このノートンをインストールするため、「今すぐインストール」をクリックします。

ノートンインストール画面

ノートンインストール画面

(22) デスクトップに今インストールしたノートンのアイコンがあることを確認し、タスクバーにある、現在実行中のインストールプログラムのアイコンをクリックします。

ノートンインストール後のデスクトップ画面

ノートンインストール後のデスクトップ画面

(23) ダイアログボックス左上の「ドライバ」ボタンをクリックします。

ノートンインストール直後のインストーラー画面

ノートンインストール直後のインストーラー画面

(24) 「ASUS InstAll」ボタンをクリックします。

ドライバ選択画面

ドライバ選択画面

(25) 自動的にインストール(推奨)が選択されていることを確認してOKボタンをクリックします。

ドライバ等インストール確認ダイアログボックス

ドライバ等インストール確認ダイアログボックス

(26) OKボタンをクリックします。

インストール完了ダイアログボックス

インストール完了ダイアログボックス

(27) Windowsにログインします。

Windowsログイン画面

Windowsログイン画面

(28) スタートメニューを開き、「コンピュータ」ボタンを右クリックして「管理」を選択します。

スタートメニュー

スタートメニュー

(29) 「ディスクの管理」をクリックします。

コンピュータの管理画面

コンピュータの管理画面

(30) WindowsとLinuxの共通領域を確保するため、未割り当て領域を右クリックして、「新しいシンプル ボリューム」を選択します。

新しい領域の確保

新しい領域の確保

(31) 次へをクリックします。

新しい シンプル ボリューム ウィザード

新しい シンプル ボリューム ウィザード

(32) 確保する領域のサイズを入力します。この例では16GB確保しています。

領域サイズ指定

領域サイズ指定

(33) ボリューム文字に特に希望がなければ、そのまま次へボタンをクリックします。

ドライブ文字指定

ドライブ文字指定

(34) FAT32を選択し、ボリュームラベルにdataと入力します。

フォーマット設定

フォーマット設定

(35) Cent OS6のインストール用ディスクを入れて、PCを再起動します。初期画面では、一行目のInstall or ~を選択します。

CentOS6インストーラー初期画面

CentOS6インストーラー初期画面

(36) 読み込み中、しばらく待ちます。

CentOS ディスク読み込み中

CentOS ディスク読み込み中

(37) Skipボタンをクリックします。

Disc Found

Disc Found

(38) Nextボタンをクリックします。

CentOSインストーラーのタイトル

CentOSインストーラーのタイトル

(39) 言語は日本語を選択して、次ボタンをクリックします。

言語の選択

言語の選択

(40) キーボードに日本語が選択されていることを確認して、次ボタンをクリックします。

キーボード選択

キーボード選択

(41) 基本ストレージデバイスが選択されていることを確認して、次ボタンをクリックします。

外部記憶装置の種類を選択

外部記憶装置の種類を選択

(42) ホスト名を適当に入力して、次ボタンをクリックします。

ホスト名入力画面

ホスト名入力画面

(43) 「空き領域を使用する」をクリックします。

インストール領域の種類選択

インストール領域の種類選択

(44) 「変更をディスクに書き込む」をクリックします。

ディスクに書き込みの確認ダイアログ

ディスクに書き込みの確認ダイアログ

(45) 「Minimal」「今すぐカスタマイズ」を選択し、「次へ」をクリックします。

インストールするタイプ選択

インストールするタイプ選択

(46) 前項目で「今すぐカスタマイズ」を選択したので、インストールするコンポーネントを確認、変更できます。今回は変更しません。

47

インストールソフト詳細選択画面

(47) 「デバイスの変更」ボタンをクリックします。

ブートローダーインストール設定画面

ブートローダーインストール設定画面

(48) 「ブートパーティションの最初のセクタ」を選択し、OKボタンをクリックします。

ブートローダーのインストール場所指定ダイアログ

ブートローダーのインストール場所指定ダイアログ

(49) 「ブートローダを~にインストールする」の~の部分が選択通りに変わったことを確認し、次ボタンをクリックします。

ブートローダーインストール設定画面

ブートローダーインストール設定画面

(50) CentOSのインストールディスクは排出されたかもしれませんが、その場合には再度ディスクを挿入して、更にUSBメモリを挿入し、「再起動」ボタンをクリックします。再起動されるまで、少々待ちます。

CentOS インストール完了画面

CentOS インストール完了画面

(51) 「Rescue installed system」を選択します。

CentOS インストール設定画面

CentOS インストーラー初期画面

(52) 「English」を選択し、OKボタンをクリックします。

言語の選択

言語の選択

(53) 「jp106」を選択し、OKボタンをクリックします。

キーボードの選択

キーボードの選択

(54) 「Local CD/DVD」を選択してOKボタンをクリックします。

レスキュー媒体選択画面

レスキュー用イメージ存在媒体選択画面

(55) Noボタンをクリックします。

ネットワーク設定選択画面

ネットワーク設定選択画面

(56) Continueボタンをクリックします。

レスキュー選択画面

レスキュー選択画面

(57) OKボタンをクリックします。

レスキュー確認ダイアログ

レスキュー確認ダイアログ

(58) OKボタンをクリックします。

レスキュー確認ダイアログ

レスキュー確認ダイアログ

(59) shellをクリックします。

クイックスタートメニュー

クイックスタートメニュー

(60) 「bash-4.1# 」と表示された後に、「df」と入力します。右側に「boot」と表示されているパーティションを確認します。(この例では「/dev/sda5」)

シェル起動後

シェル起動後

(61) 「dd if=~ of=cent6.bin bs=512 count=1」と入力します。~の部分には、前項目で確認したパーティションを入力します。(この例では「/dev/sda5」)

ブートイメージ作成

ブートイメージ作成

(62) 「fdisk -l | more」と入力し、USBメモリの該当デバイス名を確認します。「--More--」と表示されたら、Enterキーを押して続きを確認します。(この例では、容量から「/dev/sdb」下の「/dev/sdb1」であることを確認できます。)

fdisk実行結果

fdisk実行結果

(63) 下記のように入力し、作成したcent6.binファイルをUSBメモリにコピーします。そして、lsコマンドにてUSBメモリにコピーされたことを確認します。最後にumountコマンドにてアンマウント後、USBメモリを本体から抜きます。

mkdir /mnt/usbmem
mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/usbmem
cp cent6.bin /mnt/usbmem

ls /mnt/usbmem

umount /mnt/usbmem
USBメモリにコピー

USBメモリにコピー

(64) rebootを選択します。

クイックスタートメニュー

クイックスタートメニュー

(64-2) Windows 7にログインします。

(64-3) USBメモリからcent6.binをC:ドライブにコピーします。

(65) Windows7にログイン後、スタートメニューから、「すべてのプログラム」を選択します。

スタートメニュー

スタートメニュー

(66) 「アクセサリ」をクリックします。

スタートメニューのアクセサリ

スタートメニューのアクセサリ

(67) 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。

コマンドプロンプトの起動

コマンドプロンプトの起動

(68) 「はい」をクリックします。

コマンドプロンプトのユーザーアカウント制御ダイアログ

コマンドプロンプトのユーザーアカウント制御ダイアログ

(69) コマンドプロンプトが出たら、下記のように入力します。そして表示されるエントリ{~}の~の部分を右クリックして「範囲指定」を選択し、ドラッグして反転表示させ、Enterキーを押してコピーします。(ntldrを使用する方法では、ブートローダからCentOS 6を選択後エラーメッセージが出たため、こちらの方法を使用しています。)

bcdedit /create /d "CentOS 6" /application bootsector

(70) 下記のように入力します。~の部分は、前項目でコピーした内容をペーストします。

bcdedit /set {~} device partition=C:
bcdedit /set {~} path \cent6.bin
bcdedit /displayorder {~} /addlast

(71) bcdeditと入力し、下の方にいま入力した内容が登録されていることを確認します。

CentOSのためのブート設定確認

CentOSのためのブート設定確認

(72) exitと入力してコマンドプロンプトを終了し、Windowsを再起動します。下記のように表示され、WindowsでもCentOSでもログインできることを確認します。

Windowsブートマネージャ画面

Windowsブートマネージャ画面

参考サイト